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日記、ところにより妄想。
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「私、ショックです、冴子さん。死んでいるところですよ。私がNEVERでなかったら」

「死者蘇生兵士……!」

「翔太朗。優しさは、君の一番の魅力さ。でも、このままじゃ僕、安心して逝けないよ……なあ、約束してくれ。たとえ一人になっても、君自身の手でこの風都を守り抜くと」

「結局、一人きりの理想郷か……」

「――邪魔しに来た」

「君の友であることは、僕の誇りさ」

「止めるさ。何度でも。この左翔太朗が、街にいる限り」

「たとえお前らがどんなに強大な悪でも、風都を泣かせる奴は許さねぇ。身体一つになっても喰らいついて倒す。その心そのものが仮面ライダーなんだ。この街には、仮面ライダーがいることを忘れるな!」

「「さあ、お前の罪を数えろ!」」

「いくよ、翔太朗。最後の!」

「ああ、最後の!」

「「――変身!」」

「大丈夫。これを閉じても、僕たちは永遠の相棒だ。この地球がなくならない限り」

「僕の好きだった街をよろしく。仮面ライダー、左翔太朗」

「俺はこれからもずっと街を守る。仮面ライダーとして。見ててくれよ、なぁ……フィリップ」


次週、最終回。

これで終わりだ。
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「これがフィリップの最初で最後の依頼だった。ずっと二人で一人のつもりだった俺たちが、あんなことになるなんて思いもしなかったよ。なあ、フィリップ……」

「あんたみたいな冴えない男が父を倒してしまうなんて……最悪ね」

「スポンサー特権という奴ですね。これは私と適合率98%。まさに、運命。――〈ユートピア〉」

「僕らは地球に近づきすぎたんだ。今度Wになったら僕の身体は完全に消え、地球の記憶の一部となってしまうだろう」

「冗談じゃねぇよ! あいつを救うことは、おやっさんから託された俺の一番でっかい依頼なんだ! なのに!」

「〈ユートピア〉とは希望の力のメモリ。君の生きる気力を貰い私の力とした。その結果を味わいなさい」

「ちょっと死んでみてください。来人君の前で」


最後の敵、現る。
あの財団Xの使者、加頭こそが園崎の人間にしか使えないとされたコールドメモリ。その一片、〈ユートピア〉の適合者だったのだ。

これもまた〈テラー〉とは異なるものの、次元違いの性能。
重力、引力、斥力を自在に操り、稲妻、竜巻、地割れ。様々な自然現象さえも支配する。井坂先生も真っ青な多様性。

そんな敵を前に、翔太朗はWに変身できないでいた。
今度変身すれば、フィリップがこの地上から永遠に消えてしまうからだ。

儚く散る照井。
生身の人間のまま〈ユートピア〉に挑みかかり、捻じ伏せられる翔太朗。
フィリップの絶叫。
そして、胎動する地球の記憶。

次週、最後の変身。

どうも、Wと次回作のオーズは世界観的に繋がっているようですね。
財団Xが共通の敵になるのでしょうか。

でも、僕の直感が囁いている。オーズはWを超えられないと。
いやま、第一話を見てみないと評価は出来ませんが。
「そこにいる来人は人間じゃないわ。データの塊よ。人類の未来を変えるために必要な」

「これが真の恐怖だ――ようこそ、私の世界に!」

「お前の家族はもう園崎ではない。左翔太朗よ。忘れないで。切り札は左翔太朗」

「でも、忘れないでくれ、相棒。僕は消えない。君の心に悪魔と相乗りする勇気があり限り」

「風都の人間をドーパントにして集めた膨大なデータがこの制御装置の中にある。地球の記憶の全てをこの〈泉〉の真上にいる若菜に流し、お前はその制御プログラムになるのだ。エクストリームに到達した今のお前の力なら、可能だ。それで若菜は生きたガイアメモリ製造機、地球の巫女になれるのだ」

「お前は一度死んだ。もはや救えない。二度目のお別れだ。――さらばだ、来人」

「そうか。あんたは自分が道を誤り、家族を犠牲にし続けてきた。でも、そうなっていく自分が恐ろしかった。だから、幸せだったころの象徴であるこの刷毛を家族自身とすり替え、自分の気持ちを誤魔化してきた。違うか?」

「あなたにも、怖いものがあったんだ」

「俺が操り人形? 上等だ! それで悪を砕けるなら、人形でも何でも構わん!」

「若菜はまだ……! そうか、地球の未来は確かに女王に託されたのだ! 私の人生に後悔はない。踊ろう、母さん。あの日のように」

恐怖の帝王、堕つ。

だが、戦いはこれで終わりではない。更なる悪夢が君を待つ。

待て、次週。

恐怖という感情のメカニズムは面白く、過度の恐怖は物理的に人間を殺すことが出来ます。
〈テラー〉によって恐怖を植えつけられた翔太朗の発狂具合は真に迫っていたかと。
あれを無力化できるなら、照井を相棒にしようとしたシュラウドの策はやっぱり間違いじゃないと思います。でも、翔太朗は立ち上がった。やっぱり主人公だね。

というか、劇場版見てぇ。
あれだよね。前回、冒頭で風都タワーが壊れてたのって劇場版とリンクしてるからだよね。

Wは設定の細かいところがきちっとしてて本当に感心する。
「淀んだ街の風が教えてくれている……かつてない恐怖が俺の背後に迫ろうとしていることを」

「ミュージアムのキングが、らしくなくってよ。地球が我が家に婿に来る。そうお考えになって」

「意気地がなぁーいんだ。せっかくセキュリティを外して、本を読めるようにしてあげたのに」

「この地球で絶滅した生物は数知れない。人類もこのままいけばその例外ではない。だが、人類が未来永劫、地球に生き残る種となる夢がとうとう実現する。――地球と一つになるのだ」

「今まで君は、私がミュージアムの頭目と知ってもなお、その核心に触れようとはしなかった。そうだろう。わかるかね、その理由が。君の身体は私への恐怖で、無意識の内に我が屋敷への接触を拒んでいたのだ。初めて私の姿を見た時から、君はすでに負けていたのだよ。私の恐怖……〈テラー〉にね」

「来人、お前とイーヴィルテイルが揃えば、私の望むガイアインパクトが実現する!」

「彼は終わっているよ、来人。二度と私に立ち向かうことはない」

「翔太朗……僕はもう死んでいる……」

明かされるフィリップの過去。そして、ミュージアムの最終計画。

あらゆる生命に宿っている恐怖という名の原感情。
それを支配する帝王と、翔太朗とフィリップは遂に真正面から対峙する。

黒幕の在り処を知ってもそこに関わろうとするエピソードがなかったのは、番組が終わってしまうからというご都合主義ではなく、ちゃんとした理由があったのですね。

〈テラー〉は強い。それこそ次元違いの強さ。
存在を認知しただけで恐怖で精神を汚染されてしまうなど、まるで旧支配者さながら。
これならシュラウドも、フィリップと照井で組ませようとするはずです。

あらゆる謎が紐解かれる中、究極の絶望を前に翔太朗は立ち上がれるのか。

待て、次週。

それにしても、スリッパ万能すぎ。
「占いしてて気づいたよ。人は自分の幸せと同じくらい、他人の不幸を願ってるってな!」

「精神干渉タイプのドーパント攻撃に耐えられる体質よ。実際、〈オールド〉の攻撃が効かなかった。それは、同じ種類の――〈テラー〉の攻撃にも耐えられるということ。来人と共に究極のWになれば必ず――園崎琉兵衛に勝てる!」

「その女の本名は園崎文音――私と来人の実の母親よ」

「親の子供への愛は理屈じゃないんですよ」

「――貴女を許しに」

「来人を渡せ。その子はもう普通の子供ではない。――地球の子だよ!」

「俺はWではなく、仮面ライダー……アクセルだ!」


やはりシュラウドはフィリップのママンでしたね。まあ、バレバレか。

照井とシュラウドの対話がいい味出してますね。
二組の家族の在り様に触れて解脱した感じ。主人公っぽい。でも本当の主人公は翔太朗だよ?

「ポカポカとした昼下がり。天気はいいし、風も穏やか。正に天下泰平。ハードボイルドじゃ」

左爺、癒されるわー。地味に強いし。

しかしながら、いい世界観だ。
こうなるとオリジナルのガイアメモリとか考えたくなりますね。

二次創作が盛んな作品というのは得てして、「こういうのがあったらいいな」「俺だったらこういうの考えるのにな」という、読み手の想像力を刺激するようなスパイスの効いた設定が世界観の中枢を担っているものです。Fateとか。永遠神剣シリーズとか。

うーん。僕も見習いたい。

更級とはフラッシュメモリの受け渡しの際に、〈ファンタジー〉とか言って遊んでいますが。
さしずめ幻想上の生物とかを召喚、あるいは能力を模倣するドーパントでしょうか。ドラゴンとかペガサスとか。おお。なかなか汎用性があって強そう。あるいは空間を切り取って、その内部を幻想化するとか。

Wのメモリで〈ウィザード〉とかもいいですね。
余談ですが、井坂先生のWのメモリの予想は、〈ワールド〉か〈ウィザード〉でした。どっちにしろ似たような能力なのですが。

〈トリガー〉が狙撃手のメモリなので、RPG的職業のメモリを作っても面白そうですね。
〈ソードマン〉とか〈メイジ〉とか〈プリースト〉とか〈アサシン〉とか。
それで「二人で一人の仮面ライダー」設定でいくなら、〈ソードマン〉+〈プリースト〉で神官戦士とか、〈ソードマン〉+〈メイジ〉で魔法戦士とか。ああ。なんか結構燃えるな。僕だけかな?

……あ。冷静になって考えてみれば。
ガイアメモリって地球の記憶だから、〈ファンタジー〉のメモリは存在しないのかも。

うーむ。太古の地球に神代が存在したなら、あってもおかしくないのかな。
「幻想の園は神が創りし箱庭。このメモリが存在するということは、かつて地球上には神が存在したことの証拠である」とかなんとか。
あ。そういや〈ケツァルコアトルス〉メモリとかあったじゃん。なら、可能性はあるか。
仮面ライダーW外伝〈Fの世界/神の証明〉。おお。夢は広がる。

それか、異世界(別の惑星、あるいはもう一つの地球)の記憶のメモリとかね。
仮面ライダーW外伝〈Fの世界/アナザーガイアメモリ〉。おお。夢は広がる。

WはTVシリーズが完結しても映画とか特別編とか展開を続けて欲しい。電王ばりに。


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