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日記、ところにより妄想。
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というわけで、書店で「黒子のバスケ」単行本二巻を購入。
ここいらじゃ発売日の二日後なんですよね、書店に並ぶの。東京は良いですね。
あー、黒子のバスケは面白いなぁ。
ですが、ただ「面白い」と連呼しているだけじゃ何が面白いかさっぱりでしょうから、とりあえず僕が面白いと思う要素を幾つか挙げてみようと思います。

①主人公の能力。
背は低い。体格は貧弱。技術は素人に毛が生えた程度。だけど、パスアシストだけは一流。
それを最大限に生かし、仲間の得点源とするプレイスタイル。まさに黒子のバスケ。
アイディア自体は至極単純なもの思います。誰でも一度は考えつくような。それこそ「一芸にしか秀でてない主人公」なんて、スポーツものじゃ日常茶飯事ですし。
黒子のバスケの場合、その見せ方が秀逸。地味な能力を派手に描く。けど、やっていることはやっぱり地味。
地味と派手、このバランスが絶妙なのです。

②目的がはっきりしている。
主人公たちが戦う理由が曖昧ではないところも魅力です。
「キセキの世代」を全員倒す。それ以上でも以下でもありません。その単純さがかえって心地良いのです。
実はこれって作品を書く上で重要な要素。主人公の目的が明確でないと、「結局、この作品は何が書きたかったのか?」と思われてしまいますから。
複雑な人間関係や心理描写が高尚とは限りませんのだ。

③展開が速い。
不必要な引きを作らない。余分なエピソードを挿れない。キャラを最小限に搾る。
だから、展開が速い。
ストーリー上でも、ほとんど黒子と火神にしかスポットライトが当たりません。
でも、それでいいのです。主役が引き立てば脇役のエピソードなど不要。チームスポーツだからって、全員分のドラマを用意する必要はありませんのだ(と、僕は思います)。

④主人公と相棒のコンビ。
荒削りながら才能に満ち溢れた火神と、パス以外長所のない黒子。
黒子のアシストで火神が輝き、火神の成長が黒子の存在を際立たせる。
作中では光と影と表現されますが、炎と風でも割かし的を射ているかも。
協力して強敵に立ち向かう男たちは、ただそれだけでカッコいいですのだ。

⑤幻の六人目。
これは完全に僕の趣味ですが、黒子の称号がかっこいい。
十年に一人の天才が五人同時に存在した「キセキの世代」。
他を寄せつけない圧倒的な才覚を備えていた五人が全員一目を置いていた六人目。
即ち――幻のシックスマン。
好きなんですよね、こういう番外位とか試作品とか無冠の帝王的な称号の主人公が。
特に僕は、「天才に認められる凡人」というシチュエーションが好きみたいです。
だから同誌で連載中の「トリコ」の小松君とか大好きなんですよ。

以上、とりあえず五点。
いやー、好きなことなので長々と書いてしまいました。
興味のない方にはとても退屈な内容だったかもしれません。申し訳ない。
個人的にお勧めする本の一つなので、一度読んでみるのも一興かと。
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