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日記、ところにより妄想。
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ファンタジー世界の文明レベルは作品によって様々です。よくある表現では中世ヨーロッパ風と言われます。

風と表記されるのは様々理由があって、王権が強い社会だったり、フルプレートアーマーが製造できるほどの冶金技術があったり、街から街への移動が容易であったり……と、史実の中世(といっても中世と呼ばれる時代も1000年間くらいあるから幅広いのですが)とそぐわない描写が多々あるからです。もちろん、フィクションなのですから史実に忠実である必要もないのですが。

さて、文明と対になるのは自然ですが、さて、人間が自然から独立したのはいつ頃からだと思いますか?

火を手に入れた時?

農耕を覚えた時?

鉄を作り始めた時?

母からの受け売りですが、実はもっと最近。
人間が完全に自然から独立したのは蒸気機関が発明された時だそうです。

鉄を作るために火をおこし、森林を伐採してしまう程度の環境破壊は自然のシステムの範疇なのだとか。

蒸気機関の原型と呼べるものは西暦初期から存在しましたが(アイオロスの球)、それが技術として普及し、生活を変えたのは18世紀以降。

蒸気船で風や波に依存せずに航海が可能なり、蒸気機関車によって長距離を迅速に移動できるなったことで、人間・貨物の移動が容易になりました。産業革命が到来して工業化社会へと変化し、資本主義が生まれ、経済の大転換を迎えます。ここが幻想と現代を別つ分水嶺なのでしょう。FGOの用語を借りれば特異点というやつです。

言い換えれば、中世から近世にかけては、やろうと思えばまだ自然へと回帰できる時代でもありました。だからこそ、ファンタジー世界には神々や精霊、竜や鬼といった超自然的存在の痕跡が残されているのでしょう。

自然から科学へと移り変わる過渡期、そういう黄昏の時代こそが、ファンタジーの舞台としては相応しいと思います。

ちなみにエインセル・サーガ世界は日本の室町時代末期あたりの文明レベルをイメージしています。冒頭の言葉を借りれば日本風ですが。白武が好きなものを全部詰め込みたかったので東西の闇鍋感が半端なかったりします。

頭の中に眠っている文化設定とか、いつかつらつら書けたらいいなと思います。

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