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日記、ところにより妄想。
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小さいころ、アゲハチョウの幼虫を見つけたことがあります。

我が家の近くの家に柑橘の木が植わっており、その葉の裏に山ほどむらがっていました。

モンシロチョウはあっちこっちにいて、幼虫を捕まえるのも簡単だったのですが、アゲハチョウはなかなかそうはいかず、一種の憧れでした。柑橘の葉っぱを食べると学習したのも、この時でしたね。

僕はお隣さんに許可をもらって一匹持ち帰って、育てました。無事、蛹になり、そのまま羽化させようと試みましたが、蛹を触って遊んでいるうちに力加減を誤って、ぐちゃりと潰してしまいました。

その時でした。完全変態の昆虫の蛹の中身は、どろどろの液体であると知ったのは。

完全変態の昆虫は、幼虫だった時の体を分解し、成虫原基と呼ばれる器官で再構築して成虫になります。肉体の再構成と聞くと、なんとも中二的でかっこいいですな。

それにしても、幼い時分ながらあほなことをやったものです。調味本位でつついたりするから、そうなる。

カブトムシの時もそうでした。土掘り返して蛹室をぶっ壊した挙句、刺激を与えたら蛹がうねうね動くのが面白くて何度も触っているうちに、羽が変形した成虫になってしまったろ。反省しろ(過去の自分に向かって)。

成虫が卵を産んで、それを無事に孵すことに成功したのはカマキリくらいでしょうか。こいつらは不完全変態ですが。

それにしても、蛹が羽化する瞬間と言うのは幻想的です。残念なことに、僕が自力でその瞬間に立ち会ったことはないのですが。

かつて、セミの幼虫を捕獲し、羽化の瞬間を目撃しようとしましたが、そのまま寝てしまい、目が覚めたら既にアブラゼミになっていたことはあります。悲しい。

さすがに、僕もいいおっさんなので、虫を捕ったり触ったりには抵抗がありますが、それでも、彼らを嫌いになることはなかなかないだろうな。

あ。蜂と百足は別。あいつら、ガチで恐い。スズメバチとか本当に困る。夏場、不用意に窓を開けていると、たまに部屋に入ってくるんですよね。網戸って偉大。

なんでこんなこと書いているかと言うと、啓蟄を過ぎたので、そろそろ虫が蠢く時期かなぁ、と思いまして。エインセル・サーガは思う存分、虫や動物の薀蓄を語れる世界よ?

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創作家になれるよう、亀の歩みで成長中。
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