日記、ところにより妄想。
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久しぶりに部屋に帰ってみると、でっかい蛾が死んでいた。
近くを川が流れ、道路側に面してる部屋だからか、我が家には色んな虫がやってくる。蜂が巣を作ったり、トンボがベランダのネットで羽を休めていたり。 しかし、蛾というのは初めてだった。というか、君。どっから入ってきたんだ。隙間から侵入できるサイズじゃないだろう。まさか幼虫の頃から部屋にいたのか。ちょっとぞっとする話だ。 さて、じゃあ蛾つながりで今回はカイコについて。 絹と言えば古今東西、高級な衣料の素材の代名詞。その歴史は古く、紀元前3000年の中国に端を発し、日本でも弥生時代くらいから生産していたようです。その絹が、カイコと呼ばれる蛾の幼虫から採れることはみなさんご存知でしょう。 カイコは家畜化された唯一の虫です。今では自然回帰の力は失われ、エサがなくなっても逃げ出さず、力が弱いために枝にしがみつくこともできない。体が白いためにすぐに鳥に食べられてしまう。人間の手を借りなければ生きることもできない非常に弱い生き物です。 しかしながら、カイコから採れる絹はファンタジー世界においては一種の記号。シルクのドレスを身に着けた女の子が一般人なわけがないのです。 絹と言えば白というイメージですが、実は白以外にも様々な色があるそうです。 日本人は白を好んだので、白い絹を作るカイコガ科が家畜化されたのだとか。それ以外の種(ヤママユ科、ギョウレツケムシ科)の繭(グリーンやオレンジ、レモン色など)を作るものも野生に存在しており、総称して野蚕と呼ぶのだそうです。 野蚕から採れる絹をワイルドシルクと呼ぶそうな。いくつか画像を探してみましたが、これだけカラフルだと衣装も色鮮やかになりそうですね。白の絹が貴重だから、他の色の絹と織り合せてストライプ柄を作ることで白絹を節約した……と考えれば、縞パンが存在してもおかしくないでしょう。え? おかしい? 異世界であっても、衣食住なくして文明は構築できないもの。衣装の表現って大事ですよね。 PR ファンタジー世界の文明レベルは作品によって様々です。よくある表現では中世ヨーロッパ風と言われます。
風と表記されるのは様々理由があって、王権が強い社会だったり、フルプレートアーマーが製造できるほどの冶金技術があったり、街から街への移動が容易であったり……と、史実の中世(といっても中世と呼ばれる時代も1000年間くらいあるから幅広いのですが)とそぐわない描写が多々あるからです。もちろん、フィクションなのですから史実に忠実である必要もないのですが。 さて、文明と対になるのは自然ですが、さて、人間が自然から独立したのはいつ頃からだと思いますか? 火を手に入れた時? 農耕を覚えた時? 鉄を作り始めた時? 母からの受け売りですが、実はもっと最近。 人間が完全に自然から独立したのは蒸気機関が発明された時だそうです。 鉄を作るために火をおこし、森林を伐採してしまう程度の環境破壊は自然のシステムの範疇なのだとか。
蒸気機関の原型と呼べるものは西暦初期から存在しましたが(アイオロスの球)、それが技術として普及し、生活を変えたのは18世紀以降。
蒸気船で風や波に依存せずに航海が可能なり、蒸気機関車によって長距離を迅速に移動できるなったことで、人間・貨物の移動が容易になりました。産業革命が到来して工業化社会へと変化し、資本主義が生まれ、経済の大転換を迎えます。ここが幻想と現代を別つ分水嶺なのでしょう。FGOの用語を借りれば特異点というやつです。 言い換えれば、中世から近世にかけては、やろうと思えばまだ自然へと回帰できる時代でもありました。だからこそ、ファンタジー世界には神々や精霊、竜や鬼といった超自然的存在の痕跡が残されているのでしょう。
自然から科学へと移り変わる過渡期、そういう黄昏の時代こそが、ファンタジーの舞台としては相応しいと思います。 ちなみにエインセル・サーガ世界は日本の室町時代末期あたりの文明レベルをイメージしています。冒頭の言葉を借りれば日本風ですが。白武が好きなものを全部詰め込みたかったので東西の闇鍋感が半端なかったりします。 頭の中に眠っている文化設定とか、いつかつらつら書けたらいいなと思います。
FGOの1000万ダウンロード記念でマーリンピックアップ!
うおおお、マーリンの強さを知ってしまった今となっては超欲しい! しかし、もう石が……。ええい、なけなしの60個と呼符7枚で勝負だ! 黒王「召喚に応じ参上した」 乳上「ランサー・アルトリア。召喚に応じ参上した」 ピックアップ働いたけど……お前らじゃねぇぇぇ!!! くそう。10月1日の単独ピックアップに、記念ログインボーナス7日目の呼符10枚と10万リツィートの配布石30個を賭けてみよう。 配布☆4は誰を貰おうかな。 第一候補は悔しいけど剣スロットなんですよね。円卓で唯一持ってないし、普通に強いし。 第二候補は術ギル。単純に持ってないし。 第三候補は……強いて言えば、デミヤ。宝具Lvアップ目的でアタランテでもいいけど。 もうちょっと猶予があるので悩もう。 そして、ネロ祭りで素材が集まったので孔明をスキルマにしようとしたらQPが尽きた。うっそだろぉ。しばらくは金策しよう。Lv9で止まるのは中途半端だし。 という題名ながら、今回のテーマは昆虫。
前回、巨大昆虫について少し書きました。
昆虫に巨大化には酸素濃度が関係していますが、高濃度であった中生代であっても50~100㎝程度です。現代からすれば充分巨大ですが、それでも漫画やアニメ、ゲームなどで見かける人間大の、あるいはそれ以上のサイズには程遠いですね。 では、なぜ超巨大な昆虫が存在しないのか?
①呼吸の問題。 昆虫は皮膚に備わった気門によって呼吸をします。
取り込んだ酸素を直接体液に吸収させるガス交換システムは効率が良いものの、取り込める酸素の量は気門の表面積に比例するため、一度の呼吸で取り込める酸素の量には限度があります(自動車に置き換えるなら、エンジンの燃費はいいけれどガソリンタンクが小さい)。 そして、その単純なシステム故に、巨大化しすぎると内部まで酸素を行き渡らせることができません。なので、体の大きさが制限されてしまうのだとか。 おさらいですが、恐竜は肺の他に気嚢を備えたことで、この問題を解決しています。 ②骨格の問題。 ご存知の通り、昆虫の多くは外骨格生物です。 内骨格生物が骨や筋肉という柱で自重を支えているのに対し、彼らは枠組みとなる殻でその自重を支えています。 その殻の主成分であるキチン質では、ある一定以上の重量には耐えられないのです。陸に打ち上げられたクジラ同様、巨大化しすぎると自重で潰れてしまうというわけですね。 ③生態系的役割の問題。 そもそも昆虫が巨大化した場合、メリットよりもデメリットのほうが多いからです。 先日の逆ベルクマンの法則で触れた通り、巨大化すれば外敵に襲われにくいというのは事実でしょう。どんな生い物も、自分より大きな生き物には挑まないものですから。 しかし、その反面、体が巨大化してしまうと物陰に隠れることができなくなります。物陰に隠れられないということは、より上位の捕食者から狙われやすいということで、結果として外敵との接触頻度が増加するわけです。 戦って勝つよりも、戦いを避けるのが生存競争の基本ですが、その意味で巨大昆虫は自ら窮地を招いてしまいます。昆虫が現代まで生き延びられたのは、ひたすら小型化し、あらゆる空間に身を隠しす方向性に進化してきたからです。 また、体を大きくするためには何度も何度も脱皮する必要があり、膨大な時間と食料が必要になります。そして、成長期間が長いということは、同時に、未熟で脆弱な幼虫の期間が長いということです。コンスタントに繁殖が行えないのでは、何らかの要因で種が途絶えてしまいます。
他にもいろいろありますが、大きいのはこの三点でしょう。 仮に巨大昆虫を種としてファンタジーに登場させるとしたら、酸素を内部まで浸透させる要素の導入(例えば、共生するバクテリアが変異し、酸素を過剰供給させるなど)、自重を支えることができる外骨格の強化が必要だと思われます。 呼吸器問題はちょっと思案中ですが、外骨格に関しては構成するキチン質を上回る強度の架空の高分子、あるいは混合物を外骨格の素材にすれば可能でしょう(例えば、クモの牙もキチン質ですが、同じ成分でできている昆虫の殻を貫きます。これは、牙はキチン質の他にタンパク質、亜鉛や塩分などが高い濃度で含まれており、強度が増しているからだそうです)。 ミネラルで補強する場合は、樹液などの植物由来のものだけでは足りないでしょうから、他の動物(人間を含む)の体液から補おうとするのが想定できます。つまり、人間に襲い掛かってきてもおかしくない。戦闘する理由になりますね。 ところで、最近のモンハンはラスボスが昆虫種らしいじゃないですか。格が上がりましたねぇ。虫好きとしては嬉しい限りです。 前回の補足。 ■気温の課題 さて、ドラゴンを外温性変温動物と解釈した場合、困ってしまうのが気温です。
現代は人間にとって適した環境です。 つまり、人間を主役にした世界観の場合、どうしても環境設定はスタンダードなレベルに合わせる必要があります。
熱帯だとか永久凍土だとか極限の環境下を描きたいのであれば別ですが、基本的には我々が生活している環境をベースに構築せざるを得ないでしょう。 内温性恒温動物である人間はどんな環境でもそれなりに生存でき、物語の主役となることができますが、そんな厳しい環境ではクリーチャーのバリエーションが狭まるのは事実ですし、ファンタジーの魅力はその多様性にあると思うからです。 そんでもって、ドラゴンが現在の環境に適応できるかというと、おそらく否。 恐竜を中生代(特に恐竜王国だった白亜紀)では、現代よりも気温が10℃~14℃高かったそうです。 ということは、現代は中生代よりも10℃~14℃低いわけです。 調べたところ、ティラノサウルスの体温は38℃くらいだと推定されます。体温は大型の種であるほど高温になるそうです。慣性恒温性であるとはいえ、日向ぼっこ程度の外部熱源では、現代の気温で38℃の体温を維持するのは難しそうですね。外温性変温動物の例として、トカゲの体温はほぼ気温と一緒なのだとか。 火山帯の近くなら、あるいは……って、それじゃ、火山を舞台にした物語にしか登場させられないじゃん。 どうにか、もうちょっと出現頻度を上げられないものか。 創作の世界だから、ある程度は物理法則を無視するにしても、「ファンタジーだから」では済ませたくない。
なので、とりあえずドラゴンが外温性動物という仮定を変更しよう。 先日も書きましたが、最近の発掘で恐竜の羽毛が発見されました。慣性恒温に頼れない小型恐竜は羽毛を使って体温を保持していた可能性があるそうです。つまり、内温性動物としての特徴を持ったドラゴンもありえなくはない。そもそも恐竜だって外温か内温かはっきりしていないし。中間の性質を持っていると再定義しよう。 (内温性をメインにしないのは、先日書いた通り、エネルギー効率の問題で肉体を大きくできないから。巨大であることもドラゴンの魅力の一つとして妥協はできない) さらに、渡りの習性を加えてはどうか。 夏鳥が繁殖にために夏に来て、冬になると越冬のために南に去っていくように、ドラゴンも冬が来たら暖かい地方に渡りをする。そうすれば、編隊しながらドラゴンの群れが飛んでいくという異世界情緒あふれるシーンも書けるし、冷気が苦手という弱点を持たせられる。 ただし、その場合はドラゴンの成長速度はものすごく速いわけですが。少なくとも、卵から孵って冬が来るまでの半年で飛行できないといけませんので。 実際、恐竜の成長速度は異常に速かったそうです。詳しい資料はないのですが、孵化したばかりの4kgくらいの幼体が数週間で40㎏くらいになるとか。
恐竜から進化したとされる鳥類も、種類によりますが孵化から数週間で巣立ちをしますしね。 草食恐竜は卵から孵って間もなく立って歩くことができたそうで、そのため子供のうちから独力で餌を探していたそうです。その反面、肉食恐竜は子育てをしていたというのだから面白いですね。言い方を変えれば、子育てを必要とするということは繁殖において手間がかかる。ファンタジー界隈において、草食ドラゴンというのはあまり見かけませんが、その繁殖力は草食動物よりも低いと考えるのが妥当でしょう。 まあ、爬虫類は冬眠の習性もあるので、スタンダードに冬場は冬眠させてもいいんですが。穴蔵で。先日書いた設定ですと、老成期のドラゴンは飛行能力を失うので、渡りではなく冬眠するのかもしれませんね。 いずれにせよ、現在の人間の生存に適した環境が彼らにとって寒すぎるというのは事実。いかにドラゴンが特別だとはいえ、大型の種は無事では済まないでしょう。それに適応できた中型から小型の種をメインで登場させるのが落としどころでしょうか。 ■現時点での総括 白武式のドラゴンの定義とは、内温性動物の特徴を部分的に備えた外温性動物であり、呼吸を補助する気嚢を有し、飛翔するのに翼の他に、体内にメタンガス等の気体を生成・蓄積した「飛行補助を目的とした浮袋」を備え、冬越えのために冬眠、あるいは夏鳥のような「渡り」の習性を持つ、卵生の大型爬虫類というのが最新の見解です。
変更する可能性は大いにあります。 ■余談、巨大化昆虫について 中生代は恐竜の時代ですが、同時に巨大昆虫が跋扈する時代でもありました。
開帳が75㎝を超えるトンボや、50㎝を超えるゴキブリやムカデが動き回る絵面は何とも強烈ですね。 どうしてやつらが巨大化したかというと、簡潔に書けば酸素濃度の問題だそうです。
酸素濃度が高いと巨大化する傾向にあるのは実験で実証されているそうです。 逆に、現代の昆虫がおおむね小さいのは中生代に比べて酸素濃度が低いからなんですね。 ちなみに、恐竜が大きかったのに酸素濃度は関係ないようです。そもそも、恐竜が発生した中生代の三畳紀あたりはむしろ低酸素だったようで、恐竜の低燃費な種族特性があったからこそ後の時代で覇権を握ったのだとか。 更に余談ですが、酸素濃度が高くても人間は巨大化できません。 なぜかというと、酸素の吸収効率の問題。人間は酸素呼吸のための精密な循環器を備えているが、その吸収効率は驚くほど悪いのだとか。だから、過度な運動をすると息切れする。乳酸が溜まり、疲労する。 それと比べ、昆虫の幼体は皮膚より酸素を直接吸収するため効率が高く(成体は気門によってある程度調整できる)、特に飛翔昆虫の代謝率は動物界最高なのだとか。言われてみれば、確かにハエが息切れしたり、疲れたりって見たことないですよね。 また酸素濃度が高いということは大気密度が高く、レイノルズ数が増えるため”浮きやすく”なるそうです。これはプテラノドンなどの翼竜にも当てはまるようで、ひいてはドラゴンの飛行の補助にも活用できますね。 しかし、大型クリーチャーが用意できるからといって、安易に環境の酸素濃度を変えるわけにもいきません。 なぜなら、人間は酸素濃度が高いと悪影響を受けるからです。過剰な酸素供給は細胞の損傷を招き、視覚障害や呼吸困難などに見舞われるそうです。人間が主役となる世界でそれは都合が悪いでしょう。仮に適応したとして、適応した結果どうなるのかちょっと想像つきませんし。また、酸素が増えるということは火災も頻発するでしょう。こと人間に関して、安易に適応したと設定するのは知性や文化の面で更に考察することが増えるので遠慮したいところ。 とりあえず、中生代の昆虫類は巨大化することで酸素の毒性に耐性を付けた、ということさえ覚えていればよいかと。 とはいえ、森林伐採が深刻化する現代と自然が豊かな時代では酸素濃度が違うでしょうし、世界観的には「今より酸素濃度が多少高かった」という理由によって、多少は巨大な昆虫を登場させてもいいのでしょうけどね(設定を全て化学式に当てはめるなら、そもそもファンタジーなんて書けない)。 また、内温性動物が寒い地方に行くにしたがって大型化する傾向があることをベルクマンの法則と言いますが、昆虫に関しては逆で暖かい地方に行くほど大きくなる傾向にあるそうです。
いわゆる逆ベルクマンの法則ですが、法則というほどの絶対性はないようです。南国でもスモールな昆虫はたくさん生息しています。単に温暖な気候だと(食料が豊富であったり、そもそも大きいほうが外敵に襲われ難いなど)小さくなる必要がないだけなのではないかと考えられています。 とはいえ、人間の時代が続いていく――人間に適した環境が維持され続けることを考えると、いくら異世界だとしても、ドラゴンや巨大昆虫はいずれ姿を消していくことは間違いないでしょう。 |
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