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日記、ところにより妄想。
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キャラクターの動機を強化する方法として、「誓い」と「呪い」があると思う。

少女剣聖伝を再執筆するにあたって、キャラクターの設定をリファインしている日々なのだが、主人公の動機の部分でつまづいている。

キャラクターの行動には動機が求められる。

何を当たり前のことをと仰られるかもしれないが、これが白武的に厄介なのである。これこれこういうストーリーを書きたいのに、そのストーリー通りにキャラクターが動いてくれる動機が思いつかないのだ。

その動機では弱い、あるいは、動機が強すぎて余裕がなさすぎる……という現状。

あんまりにも一人で悩んで辛いので、職場の一般人にいろいろ尋ねてみることにした。主にスポーツ経験者に。

その方は、家族が野球をやっていて、それに影響されて始めたらしい。別に好きでもなかったが、やっているうちに好きになったそうだ。

そして、若いころはその道のプロになりたいと考えていたそうだ。しかし、年齢を重ねるにつれて現実が見えるようになり諦めた。

おそらく、それが普通の人間なのだ。

だが、作品の主人公は……少なくとも、英雄的キャラクターはそうはいかない。現実を知り、それを諦められない人間にしなければならない。

では、なぜ諦めきれないのか。その理由は何だろう。その競技が好きだから。シンプルで力強い理由だ。

では、なぜ好きなのか?

これは難しい。好きだという気持ちに理由なんてなくてもいいじゃないかという反面、明確に好きである理由があるものもある。

そこに絡んでくるのが「誓い」と「呪い」だろうと、個人的に思う。

例えば、ワンピース。

ルフィはシャンクスと出会い、海賊になりたいと憧れる。航海に連れて行けと駄々をこねる。
しかし、子供ゆえの無力さ、そして、それが原因でシャンクスの左腕を失わせてしまう。
されど、シャンクスは笑って許し、麦わら帽子を託して、再会を約束する。

これは「誓い」に属する動機だと思う。

これが、例えばシャンクスが死ぬ、あるいは許されなかった場合、この出来事がルフィの心には癒えぬ傷となって残り続けるだろう。おそらく、作中のような楽観主義的な性格にはならないのではなろうか。あるいは、自分の無力を嘆き、闇雲に強さを求める存在になったかもしれない。

この場合は「呪い」に属すると思う。

大事な人が死ぬパターンで言えば、同作のゾロがそうだが、ゾロは「呪い」には属していない。くいなは事故死だからだ。ゾロが原因というわけではない。なので、夢を叶える、天国まで名が届く世界一の剣豪になる、という「誓い」になったわけだ。

もちろん、どっちがよくてどっちが悪いという話ではないんだけど、少女剣聖伝はどっちのパターンがいいかと真剣に悩んでいる。

個人的には呪いのパターンが好きなのだが、これは非常に陰鬱な作風になることが受け合いだと指摘された。確かに、そうだ。呪いはどちらかというと主人公ではなくヒロインの属性だと思うのだ。

しかし、これはあくまで少女剣聖伝。女の子が主人公でないといけない。あまり陰鬱な話にはしたくないが、本能的に何かを極めようとする男とは違い、女の子にはそれ相応の理由が必要になってくると思うんですよね。

なんだけど、実際、今の世の中、女の子が夢を追い求めるなんて当たり前で。ゴリ……もとい霊長類最強の吉田沙保里さんみたいな御仁だっているわけですし。

うーん。動機って難しいなぁ。

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