日記、ところにより妄想。
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最近買った本。
南條範夫著:「駿河城御前試合」。 ずっと探していたんですよ。でも、どこの本屋にもなくて。都心の一番でっかい本屋に行って、ようやく見つけました。在庫一冊。きっとあの日にあの本屋に行ったのは運命だったのだ。 まだ読みかけですが、噂にたがわぬ残酷物。救いのない話ばかり。よくもまあ、こういう話を思いつくものです。僕には無理だ。 僕は人間を描くのが苦手ですが、ひとえに人間という生き物への思いがあるのでしょう。 泥中の蓮……ではありませんが、人間というのは基本的に醜いと思うのです。けれども、その醜い人間の中に美しいものがあると信じたい。人間の本質とは善なる存在であると信じたい。 だからこそ、物語における登場人物を醜く描くことができない。逆説的に、悪性こそが本質であると感じていながら、「それでも」とバナージ君の如く言い続けたいのです。ゆえに、主人公やそれに類する登場人物は正しく『蓮』であってほしいと願い、どうしても等身大に描けない。 けれども、キャラクターを描くとは欠点を描くということだと言われるように、完全な善性には個性がない。人間味がないとでも言うのでしょうか。でも、やっぱり抵抗がある。 僕個人の、他人に対するコンプレックスが根幹にありそうですが、なかなかに根深い問題のようです。 しかし、他人の不幸は蜜の味……というのでしょうか、読む分には面白いんですよね。困ったもんだ。 PR |
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プロフィール
HN:
白武士道
年齢:
38
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性別:
男性
誕生日:
1985/12/07
趣味:
絵画、読書、小説執筆
自己紹介:
F県に棲息するナマモノ。
創作家になれるよう、亀の歩みで成長中。
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