日記、ところにより妄想。
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仕事で仮眠をしていた時のことである。
何やら物音がして、私は目が覚めた。 がさがさ。がさがさ。 何かが這いずるような、のたうつような、そういう音である。 猫か? いや、猫にしては音が大きい。そもそも戸締りはきちんとした。犬猫が入る余地はあるまい。 ゴキブリか? いや、そもそも奴らは音を立てぬ。もし、奴らの足音で目が覚めるのなら、夏場はとても眠れたものではない。 はて。ならば、一体これは何事か。 私は周囲を探し、目に留まったのは……仕事場に設置してあるネズミ捕りであった。 覗き込んでみると、なんと、ネズミがかかっているではないか。 トリモチに足をとられ、懸命にあがくネズミ。その昔、肉親がゴールデンハムスターを飼っていたが、それに比べれば、いかにもという感じのげっ歯類だ。ドラエもんが逃げ出すような、と言えばいいだろうか。 さらに奥には……これはこれは。ミイラ化したネズミが二匹。 気づかなかっただけで、このネズミ捕りはきちんと仕事をしていたのか、と心より感心した。と同時に、時折、仮眠室に漂う異臭の発生源はこれだったのかと得心もした。 果たして、私は数分悩んだ挙句、三重に重ねたビニール袋でネズミ捕りを包み、ゴミ箱へ捨てた。 これが本当の袋の鼠である。 PR |
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白武士道
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38
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男性
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1985/12/07
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絵画、読書、小説執筆
自己紹介:
F県に棲息するナマモノ。
創作家になれるよう、亀の歩みで成長中。
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