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日記、ところにより妄想。
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前回の続き。

エーシェ第一号は、白武が中学校の頃に描いていた漫画に登場しました。

では、第二号が登場したのはいつでしょう。

答えは、これまた中学生。厳密には、中学卒業から高校一年の間です。

すべてのきっかけは高校受験だった気がします。
当時中学三年生。塾だ、受験勉強だで忙しく、漫画を描く余裕などはとてもありません。
そこで、中三の僕は考えました。

勉強の合間にこつこつとシナリオを作っておこう。
そうすれば、受験が終わった時、すぐに漫画を描くことができる、と。

当時の僕は(今もか)、絵を描くよりも内容を考えることに苦心していました。
だから、どうせ絵を描く余裕がないのなら、勉強の合間にでもネタを考えようとしたのです。

かくして、僕は受験勉強の片手間にパソコンで漫画のネタを箇条書きするようになりました。
絵を描くには膨大な時間が必要でしたが、ちょっと思いついたことを文字でまとめるのは意外に簡単で、時間もそこまで掛かりません。
それどころか、ネタを出したからといって、別段それを絵に直す必要性がなかったためか、ネタの自由度が上がり、ほいほいアイディアが湧き出てきます。

最初はネタを書き留めるだけでしたが、徐々に文章というものを意識し始め、最終的には漫画じゃなくていっそ小説を書こうと思い立ちました。

そして、高校生になった頃、白武の表現手段に小説が加わったのです。

エーシェ第二号は、白武が書いた最初の小説に登場します。

タイトルはずばり「空色の瞳」。

現「空色の瞳」ではなく、その元となった、すごく古いタイトルです。

舞台はファンタジー。それも、一度世界が滅んだ世界崩壊系。

地上には人間とエルフの二種族が存在し、それら二つの種はもともとエルディアスという一つの種であり、世界崩壊を境に二つに分かれた、という世界観でした。

旧「空色の瞳」は前後二部構成で、前編はコニィが、後編はエーシェが主人公。

前編のヒロインたるコニィは、古代の遺跡で発掘されたエルディアスの細胞をクローン培養して人工的に生み出されたエルディアス・ゼロという存在。

対して、後編のヒロインたるエーシェは、コールドスリープして現代に流れ着いたオリジナルのエルディアス。

二人のエルディアスが世界を救うと、そんな内容だったかと。

ファンタジーなのにクローンとかコールドスリープとかSFっぽいのが痛いです。我ながら。
思えばこの頃からなのかな。ファンタジーにSFを混ぜようとしてたのは……。

この時のエーシェはエルフ耳の天然ボケお嬢様みたいなで、いつも眠たそうにしていました。おっとり系と言いますか。武器は杖。現代のエルフでは使えない古代魔法を使える魔法使いという設定でしたね。

これまた現エーシェとは似ても似つきませんね。

後編へ続く。
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