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日記、ところにより妄想。
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今週の黒子のバスケは二本立て。
黄瀬VS青峰の本編と、キセキのちょっとした過去を描いた特別編。

特別編は、バスケ始めたての黄瀬から見た、キセキの紹介。
ここでもやはり黒子の特異性が際立ちます。

ただ、この時点で「キセキの世代、幻の六人目」という称号は可笑しくないでしょうか?
肝心のキセキの五人目は黄瀬です。にもかかわらず、六人目とはこれいかに。
単純に「キセキの世代がいるチームのシックスマン」という意味なら分かりますが、あの書き方だと誤解しちゃう読者も多いのではないでしょうか。

それに、あの時代でキセキの名を出すのもどうか。
十年に一度の天才が五人同時に出現したからこそ、キセキと呼ばれるわけで。
連中が二年生ということはまだ全中二連続制覇も成していないわけで。
まだ連中がキセキと呼ばれるには早すぎるのでは?

作者のミスか、何か意図あってのことか……。

話は変わって、本編。

全力の青峰に防戦一方の黄瀬。やはり黄瀬では青峰に勝てないのか。

だが、海常の監督は言う。

「現時点では、黄瀬は青峰に劣っているかもしれない」
「だが、それでもわしは黄瀬を取った」
「潜在能力はなんら遜色ない。あいつも、やはりまぎれもない天才だ」――と。

「憧れてしまえば、超えられない――」

「だから……憧れるのはもう……やめる」

次週、黄瀬の真の力が覚醒する。
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「翔太朗君はハーフボイルドだからこそ、何かやる男なのよ!」

「また真犯人に甘さを見せて、殺されかかったのか」

「相変わらずお見通しか。やっぱ薄っぺらいなぁ、俺」

「それでいいんだ、翔太朗。完璧な人間などいない。互いに支えあって生きていくのが」

「……人生というゲーム」

「Nobody's Perfect……誰も完全じゃない」

「鳴海壮吉の遺志を受け継いだWは戦闘マシンであってはならない。強いだけのWに価値は無い。君の優しさが必要だ、翔太朗。それがもし弱さだとしても、僕は受け入れる」

「お前が相棒だと思ってくれているうちは、俺は二度と折れねぇぞ!」

「なんだ、この沸き起こる力は。まるで地球そのものと一体化したような……」

「それだけじゃねぇ。俺たちの心と身体も一つになる!」

「この時を待っていた……! エクストゥリィィィム!」

「あの二人は地球は手にした……! 今、Wは地球という無限のデータベースと直結している!」


「いいか、事務所潰したらいかんぞ。後釜」

「俺とフィリップは新しい力を得た。これからも俺は必死で走るしかなさそうだ。追いつかなきゃいけない人が、たくさんいるからな」


さあ、お前の罪を数え、悲しみに踏みとどまれ。
愛するものを守るために立ち向かえばいい。立ち向かっていけばいい。

渋い。なんだこのおやっさんソング。渋すぎる。

ついにエクストリームの力を得たW。
相変わらずデザインは微妙だけど、アクセルに比べればまだ納得できるいでたち。

エクストリームの能力は、僕の小説内設定「天眼」をわかりやすく、かつ魅力的にしたもので、「僕の考えることはプロも考えるんだなぁ」とちょっと感動しつつ、「ああ、二番煎じになったか」とちょっとがっかりしたりしました。まあ、「天眼」自体、すでに二番煎じですが。

うーん。今週も面白かった。外さないな、Wは。

次週のセリフですが。
「失くした昨日を探すのは、探偵の仕事ですよ」というのはキザでかっこいいですねぇ。

来週も楽しみです。
大人になればわかること。
大人はわかっていますか――?

今日は仕事がお休みだったので、雨を厭わず買って来ました。
だって新刊だもの。二年ぶりの長編だもの。

待望の長編ですが、感想を一つ。

ファントム祭じゃあああああああ!

えー、なんと言いますかね。

この内容は別に長編じゃなくてもいいんじゃないの?

正直、ちょっと肩透かし。
今回の内容はサード恒例「書き下ろし中編」レベルな感じがする。

ザ・サードは大好きです。今でも、僕の創作の原点だと言っても過言ではありません。

けれども言わせてください。
ファントムは出すぎです。正直、「またか」と思ってしまいました。

民間伝承に語られる「妖怪」。誰も姿を見たことがなく、人々の口の端に上るだけの「幻影」。
――故に、ファントム。

……の癖に、何度作中に出張れば気が済むのでしょうか。

長編「天翔ける螺旋の乙女」。
短編「夜にひそむ」。
中編「黒髪のジャンヌ」。
短編「風鳴り」。
中編「護衛」。

で、近作「竜谷の涯の旅人たち」。

半分くらいはレフティのせいですが、それにしてもちょっと出すぎじゃないでしょうか。

確かにファントムは強力な兵器です。
ですが、それでもまだ旧世界には人知を超越したような兵器が山ほどあるはず。
過去作でファントムの強さは十分承知しているので、僕としてはまだ未登場の新兵器のほうが見たいと言うか、短編や中編に登場するのは全然OKだけど長編に進出するのはやめて欲しかったと言うか……。

でもまあ。
火乃香とレフティが接触となると、やっぱりファントムじゃなければいけないのかな、とも。
そう。そうだよ。遂に出会っちゃったわけだよ、火乃香とレフティが。
これまで不明瞭だった、ザ・サードと敵対する組織も明確化されたし。
物語として前進したといえば前進したのかな。

最大の不満。浄眼機が出てこなかったこと。
浄眼機が登場しないと長編って気がせんのですよね……。あとクエス。
そして、いつエレクトラは火乃香に復讐しに来るんでしょうか?

二年間の沈黙は長すぎた。
たった一本、長編を読んだだけじゃ満たされませぬ!
今週の黒子のバスケ。

オマエらどーやって海常に勝ったの?

と、不覚にも木吉とまったく同じ事を思ってしまいました。
いや、だってなぁ……単行本第二巻の時より明らかに強いだろう、海常。

「彼だけの武器がない。ただのバスケで青峰に勝つのは不可能や」

遂に明言化された黄瀬の弱点。だが、笠松は言う。武器はある、と。
果たして、その武器とは?

待て、次週。
「来人、あなたはもうすぐ進化する――エクストリームメモリを使って」

「だから、そういうことを言葉にするんじゃねぇよ、坊主。旦那はな、ずっと黙っててくれたぞ。俺が出頭するって打ち明けた時も、何も言わなかった。本当の事も、俺の青臭ぇ気持ちもお見通しだった筈なのにさ」

「あの人は分厚い男だった」

「坊主、薄っぺらい男の人生は痛ェ。今にでかいもん失うぞ」

「冗談じゃねぇよ。おやっさんよりでかい失くし物なんか、他にあるかよ……」

「終わりよ、左翔太朗。お前には、Wは無理」

「そんな……Wに……なれねぇ……」


漢。今回は渋い漢たちの物語だ。もう、どんだけおやっさん凄ェのって話。
男は黙って背中で語れとか、なんかそういうノリ。

「亜樹子っておやっさんが死んだこと知ってたっけ?」と疑問に思ったのですが、どうやら劇場版で語られている模様。きちっと本編とリンクしているんですね。チェックせねば。

次回予告では予想通り、フィリップが照井に乗り換えようとしております。
どうする、翔太朗。

待て、次週。


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