20年後を思う

人生28年目にして葬列に参加してきました。

いや、思い返せば何度か人の死に目には立ち会っているはずですが、どれも幼児期の出来事で、さっぱり覚えていない。事実上の、僕が僕自身の意思で参加した初めてのお葬式です。

作法に関しても、社会人のマナー講習程度しか知識はなく、その方の死を悼む反面、斎場でかなりテンパっていました。

僕は物心ついてから親しい友人や家族が亡くなったことがない。それは幸せなことだったかもしれないが、それ故に人の死に携わったとき、どうしていいかわからない。本当にわからない。

霊柩車を見送って、数時間ぶりの煙草を吸って思う。

人間はいつ死ぬかわからない。心構えなんてできるはずがない。だから、毎日を後悔しないように生きなければならない。

その方は享年48歳。境遇を知っている身としては、本当にこれからだったのに。