日記、ところにより妄想。
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祖父の葬儀に出席してまいりました。
僕は身内を葬式に出るのは初めてです。というか、葬儀自体あまり経験がありません。冠婚葬祭にはあまり縁のない星の下に生まれたのでしょうか。 そのうち、僕が喪主になることもあるでしょう。勉強だと思って、最初から最後までご一緒させていただきました。僕にできることは受付からお礼参りから何でもやりました。 霊柩車に乗ったのは人生初です。長時間、車に揺られるのは祖母にはきつかろうと、僕が位牌を持って乗り込みました。 火葬も初めての経験でした。最後の別れ、という言葉がよくわかります。人間というのはやはり視覚的な生き物で、亡骸があると、どこか故人がまだ傍にいるような気がしますが、その形が永遠に失われてしまうと、明確に喪失感が湧きあがります。 適切な表現ではないのですが、二度と手に入らないお気に入りのカップが割れてしまった時のような感覚です。亡くなるとは無くなるということか、と。 しかし、残念ながら、やはり涙は出ませんでした。男の子だからでしょうか。それとも、本当にひとでなしだからでしょうか。 一時間半ほどで火葬が終了し、骨だけになった祖父と再会。人間の骨をまざまざと見たのは人生初めてです。土くれに還るとはこのことか。まだ高温で陽炎昇る鉄板の上に横たわる、リン酸カルシウムの塊が祖父と同一のものとは到底思えません。 僕は大腿骨を骨壺に収めました。下半身から骨を拾って、重ねていくのだそうです。喉仏を一番上にして、最後に頭蓋を被せるのだとか。 骨壺も僕が持ちました。まだ骨が熱を持っているのか、膝に乗せた骨壺はほんのりと温かかったです。 つつがなくすべてが終わった。喪主である祖母と、長男の父はまだまだ後始末があるでしょうが、孫の僕はここでフェイズアウト。 さて、そろそろ僕の日常を回し始めよう。 PR |
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白武士道
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男性
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1985/12/07
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絵画、読書、小説執筆
自己紹介:
F県に棲息するナマモノ。
創作家になれるよう、亀の歩みで成長中。
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