生きる意味とは？

子供が生まれました。

……夢の中で。

夢なので何でもありなのですが、ちょっと僕の理解を超えた内容だったので飛び起きてしまいました。

いやー、だって、ねぇ？

生まれたの女の子で、夢の中の自分はその誕生にとても喜んでおり、出生届の提出期限ぎりぎりまで一生懸命名前を考えていました。

散々悩んだ挙句、我が子には火乃香と名づけた気がします。そこ。笑わない。

その子が一生使う名前だから、僕も名づけて後悔しない名前にしたかった。考えに考え抜いて、それこそ夢の終わりまで考えて出した答えが火乃香でした。

両親からの受け売りですが、子供の名前は「将来、その子が老人ホームに入所して、職員から名前を呼ばれても恥ずかしくない」ものが良い名前なのだそうです。激しく同感です。

火乃香なら大丈夫でしょう。後悔はしていません。
音だけならありふれているし、当て字もそこまでぶっ飛んではいないはず。なにより、こうなって欲しいという明確な願いがそこにはあります。

「あたしがやってきたことの責任は、あたしが取るよ。でもいまじゃない。行くところまで行ってみなきゃ、納得できないもん。何が正しくて、何が間違っているかなんて。生きてやる。ばあさんになるまで生きて、死ぬときになったら収支決算を出すさ。それまでは死ねない。絶対に、死なない」

夢の続きが叶うのならば。
「彼女」のように生きることへの強い意思と生命力を持った子に育って欲しいものです。

それにしても、どうしてこのような夢を見たのか。
作中に登場させるキャラクターの名前を熟考していていたことと、仮眠を取る前、「人間が生まれた意味はがわからないんですね。人間はいつか死ぬんだから、別に生まれてくる意味もないと思うんですよね」と厨二病全開な利用者に尋ねられたので、その二つが引き金だったのでしょう。

適当に流せばいいのに、大人げもなく、生命誕生における科学的な考察から僕の個人的な見解を交えて30分ほど熱く語りました。男の子なら、そういうニヒルな時期は必ずあると思います。僕もぶっちゃけそうでした。

だけど、それでもやっぱり生きることは素晴らしいんです。
生まれることにも死ぬことにも意味がなくとも、それでも生き抜くことは素晴らしい。素晴らしいと思いたい。
だって、僕は火乃香に出会ったのだから。

とどのつまり、「だからよ、十五やそこらのガキに、あっという間に理解されたんじゃ、人生ってやつも立つ瀬がねえってことよ。嬢ちゃんだって、これから先、つまんねーだろうが。全部わかっちまったら」ということなんですよ。悩め、苦しめ、若人よ。つーか、僕もまだその域だからね。

ザ・サードは本当に名作だと思うんだけどなぁ……。