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日記、ところにより妄想。
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最強の武器とは何か。

弓か。槍か。剣か。はたまた斧か。ぶっちゃけミサイルか。

きちんと教養を身に着けられておられる諸兄らならばとうにお分かりであろうが「そんなものねえ」のである。

武器はそれぞれ生まれた経緯が異なり、運用方法も違う。その時の状況で、それぞれの特徴が有利にもなれば不利にもなる。普遍的な最強などない。議論するだけ無駄なのだ。

まあ、それを踏まえたうえで、ちょっと思うところがあって語ってみたいと思う。

お聞き苦しいところがあるので、興味ない人はスルーで。






さて、白武は日本刀贔屓である。

どれくらい好きかっていうと、西洋風ファンタジーに刀出すくらい好きである。

じゃあ、実際、刀ってどれくらい戦争で使われてたのか。

戦国時代の合戦において、死傷者を出した武器の割合は弓傷が41.3%、鉄砲傷が19.6%、槍傷が17.9%、投石が10.3%、刀傷が3.8%だそうです。

よく掲示板とかで見かける「日本刀強いって言ってるやつなんなの?www最強は弓か槍だろwww」的な人たちの発言の根拠はこのような数値なのでしょう。

しかし、弓や槍が成果を上げたのは「その運用方法が合戦と合致しているから」であって、それだけで刀が槍や弓に劣るというのは、ちょっと早計ではないだろうか。

そもそも、刀剣は戦争向きの武器ではありません。

まず、製造コストが高い。刀一本で槍十本くらい買える。

次に、扱いにくい。「引いて斬る」という特殊な操作法から、技術を習得するための期間を設けることが不可欠。

そして、一番の問題がリーチの短さ。腕にもよるが、弓、槍のような射程武器には手も足も出ない。

戦争を始めるに際して、指導者は、

戦争に勝つためには、相手よりも多くの兵を揃え、
その兵士が扱う武器の用意し、
そして、徴兵した兵を短い時間で戦力になるよう訓練しなければならない。

この条件を満たすのに都合のいい武器が、安くて、大量に作ることができて、取り扱いにさほど期間を要さない「槍」なのです。

やっぱり刀は使えねー武器だ。書いててそう思う。

けれども、もしこれが戦争でなければ?

前半部にも書きましたが、武器の良し悪しは状況で左右されます。

これが戦争中でお互いに槍、弓、鎧の完全武装でがっちがちな状況なら、刀が活躍する機会はないでしょう。
ですが、非戦闘時――平時に完全武装で街へ繰り出すやつがいるだろうか。いや、いない。反語。というか、そんな格好してたら捕まるよね。

そこで、刀の利点が発揮されるわけですよ。

まず、携帯性。槍や弓に比べたら持ちやすいし、かさばらない。腰にだって差せる。

次に、速さ。もし、町中で戦闘が発生するとすれば、それは近接戦闘のみであり、弓はそのアドバンテージを失う。近距離で撃っても強いのは事実だが、矢をつがえる、弦を引く、放つという三工程必要な弓に対し、刀は抜き打ちで即座に攻撃することができる。

そして、平時、身に着けているのは普通の衣服である。衣服や肌を切り裂くには、反りのある刃物が有効である。

つまり、刀は護身用の武器としては最優なのです。刀の真価はそこにある。

もっとも、格的に剣術が流行ったのは太平の世からで、もう合戦なんてそうそうないから、鎧が廃れていった。だから、刀の有用性が増したんですがね。

というか、どの武器もそれぞれかっこいいんだから、それぞれを誉めればいいと思うんだ、僕。
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