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日記、ところにより妄想。
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ふと思った。自分がこれまでに書いてきた作品で、面白いのはどれだろう。

個人的な評価では、サイトに載っている最新作(それでも六年以上前だが)の風の軌跡だと思う。従来の作品に比べて、文章やら構成やらのバランスはかなりまとまっているのではなかろうか。明確に「落とす」ということを意識的にやった作品でもある。周囲の評価はともあれ、個人的には高く評価してあげたい。

というか、最新作が六年前って事実に頭が痛くなってきた。途中、RPGツクールとかなんか色々やってきたけど、本当にまともに小説書いちゃいないな。

しかしながら、長編補正というのもなかなか馬鹿にできない。サイト最盛期では、投稿規定を丸無視した、あほのように長いものも書いてきた。一冊の本としてはまとまらずとも、長く読み続けることによって得られるカタルシスも確かにあったのだ。

例えば、空色の瞳。人生初の長編小説である。試行錯誤の連続だった。プロットなど組まず(これは割りと今もだが)、漠然としたイメージだけで走りきった。無駄なシーンは随所にある。登場人物も無駄に多い。お世辞にも上手いとは言えないが、アマチュアゆえの「熱さ」は今をしのぐと思う。

詠命剣奏。周囲の評価が最も高いのはこれである。
理由はなんとなく分かる。自分で書いておいてなんだが、世界観の枠組みが綺麗なのだ。死者が生き返るためにバトルロワイヤルする。「生き返りたい」なんて個人が持つ欲求としてはかなり強いもので、いくらでも未練なんて用意できるから行動原理を構築しやすい。勝者が一人しかいないから、戦いは必然であり、それゆえにドラマが生まれる。一人の少女に味方したばかりに、幼馴染が生き返る可能性を奪うことになってしまった依澄君のように。おまけに魂を武器化して戦っちゃうので、すさまじく厨二臭い。臭すぎていまは書ける気がしない。

エリクシルを継ぐ者。これは電撃文庫の一次審査を突破したこともあって、なかなか思い入れがある。しかし、後続の作品が鳴かず飛ばずだったので、結果的にこれを越えた作品はないのか。ううむ、複雑。

他にもなんじゃいかんじゃい書いてきたが、本当に昔の僕はすさまじいほど書いてきたな。

昔の僕が今の僕を見たらどう思うかな。

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