大地獄

地獄は大地獄と化した。

今日、仕事を終える寸前のお偉いさんが現場にやってきて、

部長
「白武君、今日、君の勤務何かね？」

僕
「日勤ですね」

部長
「新しく入った職員なんだけど、彼、夜勤の経験がないんだ。この後、そのまま泊まってもらって、指導を頼みたい」

僕
「まあ、今日くらいなら。新人さんだし、初日からサポートなしじゃ大変でしょうからね」

部長
「はっはっは。今日一日で仕事が引き継げるわけないだろう。（勤務表を出して）ここと、ここをだね……」

僕
「ほぼ毎週じゃねぇか！　しかも連休は日勤/夜勤で一日も帰れない！　アケの文字が見当たらない！　現場を楽にするために雇った新人なのに、現場は過去最高に拘束されてるんですけど！？」

部長
「夜勤を指導できる人間が君しかおらんのよ。古参はほぼ管理職だし。じゃあ、よろしく～」

こうして、僕のアフターファイブは無残にも打ち砕かれ、いまだ仕事場にいるのであった。

新人教育は先達の仕事。仕方ないことですが、久しぶりに不条理を感じましたよ。働くのは良いんだ。残業代は請求するから。だけど、いきなりはやめて。こっちも予定があるの。

ちくしょう。やっぱり九月は地獄だぜ。