Fate/Grand Order 第一部、完

先日、白武とマシュの聖杯探索が一つの終わりを迎えました。

冠位時間神殿での最終決戦。ついに明かされるソロモンの正体と目的。荒れ狂う魔神柱。これまでの冒険が縁となって集う英霊たち。あっという間に狩り尽くされるバルバトス。回収される伏線。仕事で中断している間に狩り尽くされたフラウロス。主題歌「色彩」のオーケストラバージョンをＢＧＭに最後の戦いを繰り広げるのは、王道ですが胸を熱くさせます。

そして、最後の最後で引き起こされるとびきりの奇跡。どんなに陳腐でも、ありきたりでも、やっぱり物語はハッピーエンドでなくてはなりません。

ああ、これは間違いなくFateだ。型月に名を連ねるべき作品だ。いろいろ問題が絶えなかったアプリではありましたが、最終章まで駆け抜けたプレイヤーは皆「やり続けてよかった！」と感じたことでしょう。

よもや、ソシャゲでここまで「読ませる」ゲームを作るとは。今度からスマホゲームがスタンダードと言われるような時代が来るのでしょうか。

それにしても、まさか土壇場で死徒27祖の第一位の名前を聞くことになろうとは思いもよりませんでした。「え？　なに、お前って……ええええ！？」という感じです。最終章で一番びっくりした真実でしたからね。古くからの型月ファンとして、昔の設定を拾って下さるのはとても嬉しく思います。というか、もう月姫って16年前の作品なんですよね……おっさんになったな……。

いや、しかし……ということは、アルトルージュの真似をして吸血しているというのは……そういうことなのか……そして、「比較」の理の特性は、アルクェイドの基本特性（抑止力の一部であるため相手より強い状態を獲得する）と似ているけれど、もしかして……などと、妄想が広がります。

世界を救う長い旅の終わり。けれど、それは新たな旅立ちの始まり。

菌糸類の言葉を借りるなら、お正月まではのんびりできるらしいので、ちょっと距離を置いて、少しばかりクリアの余韻に浸ろうかと思います。

あ、ログインはしますよ。

――世界は続いていく。
人間がこの大地で生きている限り。星に手を伸ばし続ける限り。