日記、ところにより妄想。
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むかし、むかし。
無限に広がる宇宙の片隅に、オーベルテールという若くて美しい惑星が生まれました。 生命を育む理想の土壌を探して、宇宙の暗黒を彷徨っていたLife Creatorは、その清らかな姿に感動します。 「この宇宙に、これほど無垢な世界がまだ残っていようとは!」 Life Creatorはオーベルテールに種を蒔きました。 その種から、多種多様な命が芽生え、あっという間に惑星全土へと広がっていきます。 「この惑星は、やがて私たちに等しい知性体を生み出す。今度こそ、実験は成功するだろう。だが、それはずっと先のことだ。その時が来るまで、まだ未熟なこの世界を、お前たちが守ってやっておくれ」 従者である竜と、狼と、鯨にそう言い残すと、Life Creatorは地上から姿を消しました。 それから、長い時が流れます。 Life Creatorの思惑通り、オーベルテールの生命は順調に進化の階梯を登り続けていきました。 しかし、それを邪魔する者が現れたのです。 Star Seed。 死に逝く母星から飛び立ち、更なる進化のための新しい住処を探していた『それ』は、オーベルテールに降り立つと、禍々しい神殿を建造し、侵略を開始しました。 竜と、狼と、鯨は主の命に従い、力を合わせてStar Seedに立ち向かいます。 けれど、まったく歯が立ちませんでした。 当然です。母星の寿命が尽きるまで進化を続けたStar Seedの強さは、一つの惑星そのものに匹敵します。 いくら強くとも、あくまで単一の生命体である竜や、狼や、鯨とは強さの次元が違うのです。 戦うことに特化した竜や、狼や、鯨でさえこの有様なのに、生まれてまだ間もないオーベルテールの生命たちでは、抗えるはずもありません。 このままでは、この星ははStar Seedに乗っ取られてしまいます。 この星で生きる、全ての生命が涙しました。 誰か助けてくださいと、祈らずにはいられませんでした。 その時です。 荒れ果てた大地を踏みしめて、一人の少女が力強く立ち上がったのです。 Star Seedは戦慄します。 竜や、狼や、鯨に比べれば人間はちっぽけで弱いはずなのに。 少女の海色の髪や、空色の瞳を見ているだけで、死の恐怖に囚われてしまいます。 この時、まだ『それ』は気づいていませんでした。 その少女こそが、時代を超えて戦い続ける自分の天敵であることに。 これは神話です。 人類が忘れてしまった、人類が忘れていることさえ忘れてしまった、遥かな古から連綿と紡がれていく―― 名前のない、神話。 物語そのものがノンフィクションを除いて虚構=嘘だよねと、ちょっと捻った嘘をついてみる。 PR
wktk
つまり、これがエインセルサーガのすべての始まり。
そう解釈してもいいんでしょうかね? さあ、ぜひ続きを!
早っ!
Life Creatorの目的は高次存在の人工孵化であり、その有力な候補として惑星を一つの生命体と見立てるガイア理論に目をつけていた。
(パンスペルミア仮説的)地上に生命の種を蒔き、生態系を構築することで生物と環境の相互作用状況を作り出し、自意識(Ainsel→自分自身)の下地を作る。 その状態で、環境保護の抑止力として配置した竜や狼や鯨を超える脅威が現れた時、星の防衛本能がどういう反応を示すかという実験だった。 (つまり、Star Seedの襲来でさえ、Life Creatorの差し金の可能性がある) 実際、Star Seedの侵略に対し、星の自意識は人間の少女に宿り、ガイア理論を証明して見せ、高次存在への原石であることを知らしめた……というのが、物語と関係ない部分での裏設定でござる。 いや、本当にこの部分は本編で書く気がないです。あくまでファンタジー風味で書きたいので、この内容はそぐわないというか。 それにしても、これがサーガの設定であると一瞬で看破するとは、さすがですねw |
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白武士道
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38
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男性
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1985/12/07
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絵画、読書、小説執筆
自己紹介:
F県に棲息するナマモノ。
創作家になれるよう、亀の歩みで成長中。
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