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日記、ところにより妄想。
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仕事場でゴマダラカミキリを発見。すぐさま捕獲。

キイキイと威嚇音を出しますが、ははは、逃がすか。おとなしく僕の資料となれい(何の資料だか)。

カミキリムシ。髪切り、あるいは噛みきりが語源とも言われる。

ゴマダラカミキリは日本でもっともよく知られるカミキリムシです。食草……というか食樹の種類が非常に幅広いため、都市部でも普通に見かけることができます。ウルトラマンにおける最強の怪獣ゼットンは、このゴマダラカミキリをモチーフにしているとか。

僕たちが子供のころは、虫取りにおいて、カブトムシやクワガタムシに並んで『当たり』の昆虫でした。デザインも正統派デザインのカブトムシに比べ、どこかヒールでかっこいい……のですが、残念ながら、カミキリムシは古来より日本人にとっては害虫の側面が強い。木工建築を基盤とする日本文化においては、その原材料となる生木を食べるカミキリムシは厄介者だったのです。

虫に詳しい諸兄であれば、クワガタムシの幼生も樹木を食べるじゃないか、と仰るでしょう。しかしながら、クワガタムシの幼生は腐朽した樹木を食べるのです。クワガタムシの幼生が食べるような樹木は、そもそも人間の観点からいっても利用価値がなかったのですね。

反面、カミキリムシの幼生は貴重な蛋白源でもあったそうです。生活燃料において薪が使われていた時代、薪の中に潜む幼虫を焼いて食べていたそうです。害虫を駆除できて、かつ栄養になっていたというわけですね。もっとも、薪を使わない現代では見ることのできない風景ですが。

こういう情報って誰得なの?と思われるかもしれないが、ファンタジー視点で考えてみてほしい。その世界における風土が石の文明か、木の文明かの違いを表す場合、こういった虫の描写は大事だと考える。木造建築が主流の世界で、カミキリムシを崇めるような風習があったらおかしいと思うのだ(誰もそんなシーンを書こうとは思わないだろうけど)。

まあ、そんなうんちく垂れるくらいなら、もっと人間心理について勉強しろとか言われるだろうけどね!
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