蜂を食う熊鷹っぽいもの

ハチクマという鳥をご存知でしょうか。

鷹の一種で、スズメバチの天敵。群がるスズメバチをもろともせず、巣をばっきばきに砕いて、中の蛹や幼虫を食らいつくす、鳥ながら天晴なやつなんですが。

実は、作中で使おうと思っているあるクリーチャーのモデルなのですが、ちょうど今週のダーウィンがきたで特集が組まれていました。生憎、仕事の都合で終わりの15分程度しか見ることができませんでしたが、興味深い資料がありました。

曰く、ハチクマの体臭にはスズメバチの防衛本能を抑える物質が含まれている。

ハチクマが巣に襲来するたびにスズメバチは山のように群がって抵抗していたのですが、だんだんと抵抗しなくなっていきました。専門家が言うには、ハチクマの体臭には上記のような物質の効果ではないかと説明しています。（まだ証明されていない）

いや、生命の神秘ですね。感動しました。

スズメバチもスズメバチですごいやつなんですが。あいつら抑止力ですからね。蜂蜜取るために持ち込んだセイヨウミツバチをフルボッコ。日本の蜂の世界が、繁殖力の強いセイヨウミツバチ一色にならないのは、スズメバチの圧倒的な戦闘力のおかげですからね。スズメバチ先輩パネェ。

しかし、そんなスズメバチもハチクマにはかなわない。食う食われる。その食物連鎖のなんと美しいことか。

生き物の生態というのは、本当にネタの宝庫です。