家を出る前に思うこと

シルバーウィークも終わり、二日の余暇を不本意にも使い切った。
次の休みまで遠いこと遠いこと。そう考えるとちょっと欝。

何かしよう、何かやろうとずっと考えて、考えているうちに終わってしまった感じ。
前にも書いたけれど、それって一番無為な過ごし方ですよね。

以下、ネガティブなので隠しますｗ



よく更級、他にも親しい友人からは「とりあえず書け」と言われます。

言いたいことは分かります。
思索に耽って何も生み出さないよりは、不完全でもいい、ちぐはぐでもいい、未熟でもいい。
とりあえず、作品と呼べるものを書くべきだ、と。
考えるより指を動かすべきだ、と。

そうずっと、言われ続けてきました。

でも、できないのですよ。

昔は、ただ自分が面白いと思ったことを、思うが侭に書くことが楽しかった。
作品としての統合性など二の次。この設定が書きたい。こういう結末が書きたい。
その欲求が筆を走らせる原動力になっていました。

しかし、今の僕はそれができなくなった。

正直に白状すれば、僕が自身の作品で一番自信があるのは「風の軌跡」だったりします。
しかし、その評価は驚くほど芳しくありません。

電撃大賞では落選。まあ、これは当然としても、身内からの受けもあまりよくないのです。

挙げられる最も大きな要因は「キャラクターが立っていない」。
実は、このコメントが結構トラウマになっているのかも知れません。

更級が言うには、僕の作品で一番キャラが立っていた主人公はコニィなのだそうです。

それが、わからない。
自分は、どの主人公もそれぞれ平等に力を注いで書いてきたつもりです。

なのに何故、コニィが立っていて他の主人公たちが立っていないのか。
その違いが分からない。僕はそれぞれを、きちんとして個性として書いてきたつもりなのに。

けれど、どうやら読者には「人間らしくない」と映るらしい。

それが自覚できないあたり、もう物書きとしての才能がないのでしょうね。
頭の中では確固たる人格であっても、それが文面で表せてなかった。
ただ、それだけなんでしょうけど。

未だキャラクターというものを理解できていない僕。
そんな僕が書く物語は、説明文に会話をつけた文章の羅列になるのは目に見えている。

どれだけ僕が面白い設定だと思っていても。
どれだけ僕がキャラクターを表現できたつもりでも。
結局は、風の軌跡の評価と変わらないのではないか。

それで、どこか小説を書くことに尻込みしちゃっている……のかも知れませんね。