忍者ブログ
日記、ところにより妄想。
[1163] [1162] [1161] [1160] [1159] [1158] [1157] [1156] [1155] [1154] [1153]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

TVで取り上げられたこともあり、いまさら感がありますが、日本刀の隠された機能について、少々個人的に語りたいと思います。

まー、おめぇのような素人が何を語るんじゃい、という話ですが。

それはさておき、日本刀が美しいのは世界各国も認知するところですが、今回着目するのは刀身について。

鏡のように磨き上げられた透明感のある美しい刀身。あそこまで丹念に磨き上げるのには、ただ刀を美しく見せるだけでなく、実戦を想定した機能的な理由があるのです。

ひとつは研磨することで、対象物との摩擦を極限まで減らし、切断を容易にするため。

研磨が不十分な刀と、最後まできちんと研磨した刀では、切断面の鮮やかさ、切れ味がかなり違います。

事実、拳銃の弾丸を切る実験では、どちらも銃弾を切り裂いたのですが、前者は刀身にわずかに跡が残りましたが、後者はまったくの無傷だったそうです。

もうひとつは、「鏡」としての機能。

文字通り、磨き上げられた刀身を鏡のように使い、周囲の風景を写すことで、風景と同化させ、相手に見えなくしてしまうのです。

相手の刀身の長さが分からなければ、攻めるにも守るにも苦労します。不可視の剣の有効性は、Fateのセイバーの風王結界あたりがよく体現していますね。

剣術には五行の構えというものがあって、それぞれ木=八双、火=上段、土=下段、金=脇構え、水=中段なのですが、そのうち金の構え=脇構えは刀身の長さを隠す、つまり、間合いを計らせないための構えだそうです。

基本の型の中に組み込まれるくらいですから、真剣勝負の場において獲物の射程の読み合いがいかに重要視されていたかわかりますね。

余談ですが、現代剣道では脇構えは基本的に使いません。それはなぜか。スポーツ化に伴ってルールが定められた折、竹刀の長さが規格化されたからです。つまり、最初から長さが分かっているので、隠す必要がないというわけです。

もっとも、光を反射するのは事実なので、角度が変わればぎらぎら光ってしまうでしょうが。

で、何が言いたいかというと、三年くらい前に書いた読み切り版・少女剣聖伝でミリアルデが陽炎の太刀を繰り出した時に忽然と消えたのは、つまりはそういうことだったり?

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[10/27 白武士道]
[10/26 上村]
[11/22 MariahSharpe]
[09/20 白武士道]
[09/19 上村]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
白武士道
年齢:
38
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/12/07
趣味:
絵画、読書、小説執筆
自己紹介:
F県に棲息するナマモノ。
創作家になれるよう、亀の歩みで成長中。
ブログ内検索