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日記、ところにより妄想。
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赤い外套【防具】
 Red Jacket。
 作中では「赤外套」や「真紅の外套」などと表記される。
 エーシェが常備する防具であり、冒険者としての彼女を象徴する道具の一つ。 

 対熱効果のある火蜥蜴の繭、絶縁効果のある紅蚕の糸、防刃効果のある赤猿の毛皮という三種の特殊素材で作られた高級品。

 軽くて丈夫、攻撃系の星光術にも強いという理想の防具。
 彼女が鎧を纏わずに敵と斬り合うことができるのは、この外套の圧倒的な性能があってこそと言えるだろう。

 しかし、欠点がまるでないわけではない。

 赤猿の毛は水に濡れると形質変化を起こし、防御力が低下してしまうのだ。
 そうなってしまった外套はただの布切れと大差ない。
 水を吸って重くなった上に体温も奪われる死重量。場所を選んで装備しないととんでもないことになるので注意が必要だ。

 余談。
 樹海に迷い込んだエーシェが子を失った赤猿と出会い、この外套を着ていたために子猿と勘違いされてとんでもない目に遭うミニエピソードがあったりする。
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神【設定】
 Over Load。
 上位存在やら高次存在と呼ばれるもの。
 この世界の中枢を担う重要な設定なのだが、果たして何と説明したらよいものやら。
 
 要するに「人間なんかじゃ遠く及ばない何だかすげぇ存在」のこと。
 
 神という字を当ててはいるものの、そこに宗教的意味合いはまったくなく、あくまで便宜上の呼称に過ぎない。
 人間に理解できない存在を、人間の言葉で語るのは土台無理な話だろう。
 人に理解できる概念を用いないと概要さえ説明できないのだ。たぶん。
 
 宗教的神との最大の違いは全知全能の偶像ではなく、きちんとした「存在」であること。
 人間なんかよりもよっぽど強大な力を秘めているが、できることとできないこと、はっきりした目的と理念を持っている。
 ウルトラマンのようなものだと思っておいて、概ね間違いない。
 
 表向きは人間が中心となって動いているが、その裏では、そうした人知を超えた存在が蠢いている――というのがこの世界の教義だったりする。
 
タキネス【人物】
 Tackiness。
 年齢68歳。身長173cm。体重65kg。
 脳内声優は秋元洋介。
 
 世界観拡張短編集「風の軌跡」の登場人物。
 
 三銃士と呼ばれる伝説の戦士。
 冒険者ギルドが設立される以前に活躍した、正しい意味での冒険者。
 石英渓谷に棲むという白翼竜に戦いを挑み、勝利した、世界に数少ない竜騎士の一人。
 その他にも、荒野の真ん中で人食い沼に襲われたり、蛮族の儀式に巻き込まれたり、常霧の谷で遭難しかけたりしたとか。
 
 十年に一度の逸材と謳われる剣客。
 加えて、【八咫鏡】に酷似した天衣という特殊能力を備えており、あらゆる事象干渉攻撃は彼には通じない。
 星光術士の天敵。天衣の加護と冴えた剣技で事象殺しの名をほしいままにしてきた。

 しかし、実戦に耐えうる天衣の発動は酷く精神力を消耗する。
 さすがのタキネスでも三分程度しかまともに展開できない。その後であれば、星光術による攻撃も決定打となり得る。
 まあ、その三分を稼ぐのが並大抵のことではないのだが。
 
 人生の大半を剣と冒険に捧げた彼は、その最後に炎上した湖畔の館でエーシェと出会う。
 事象殺しの自分が、事象の支配者と廻り逢ったのは天命だと考え、天涯孤独のエーシェを引き取り、異能を制御する術を与えた。
 
 既に老人と呼べる年齢だが、その剣技は未だ健在。
 本編では敵なしのエーシェだが、その彼女が十回戦って十回負けるほどの腕前。
 エーシェの戦士としての素養は平凡なものでしかなく、才能が可能にしたタキネスの領域にはどうあっても届かない。
 
 名前の由来は卓球で使われるラケットのラバー。
 粘着性・高摩擦の裏ソフト。多くのプレイヤーに愛されているロングセラー商品。
 割と古参のラバーで、その高い信頼性が歴戦の老兵にぴったりと思ったらしい。
 まあ、自分はもっぱらスレイバーを使っていたのだが。
 
能力値
 筋力:7 生命:7 精神:6 星光:4
 器用:5 敏捷:6 知性:4 魅力:5
 
属質
 戦士/9レベル
 
特殊能力
【天賦(良)】…剣の才能。戦士属質レベルの上限が9レベルになる。
【天衣(良)】…事象を遮断する不可視の衣。準戦略級術式までシャットアウトできる。
 
ルクレール【人物】
 Leclerc。
 年齢14歳。身長140cm。体重35kg。B67 W53 H75。AAカップ。
 脳内声優は福井裕佳梨。
 
 世界観拡張短編集「風の軌跡」の登場人物。愛称はルクレ。
 
 冒険者ギルド、アシュラン支部の受付嬢。
 民間から寄せられる冒険者への依頼は、基本的に、彼女を通して斡旋される。
 依頼者と冒険者の架け橋のような役割で、彼女の存在なしに冒険はできない。
 TRPG編にも登場し、面倒な依頼をにっこり微笑みながら押し付けていった。
 
 天真爛漫な性格。
 太陽のような笑顔を振りまきつつ、誰でも分け隔てなく接する優しい心根の持ち主。
 特技は立体パズル。罠解除。料理。
 年齢に関わらず、名前の後に「~ちゃん」と付ける癖がある。
 例外はベルクート。彼だけは何故か「様」。
 
 ボッキュッボン!なエーシェと対を成すロリっ娘として設定された。
 俗に言うつるぺた。俗に言わなくてもつるぺた。体格は十歳くらいだと推定される。
 色々大きくなりたいと夢見ているが、果たして成長した彼女は出てくるのであろうか。
 
 暗殺者の家系の出身。
 物心つく以前から暗殺者としての訓練を施されており、その性能はかなりのもの。
 エーシェと真正面から戦えばまず勝てないが、不意打ちを仕掛けることを前提に、地形条件や戦闘領域に張り巡らせた罠のバックアップがあれば、一本取ることができるかも知れない。
 暗殺の技術を修得したというよりは、身体に叩き込んだといった具合で、頭で考えるより先に息を吸うように人を殺せる。
 ――殺せた。昔は。

 特殊な幼年期を過ごしたが、ベルクートとの出会いによって彼女の在り方は大きく変化する。
 以前は、今ほど表情は豊かではなく、まるで人形のようだったらしい。
 なるほど、エーシェと仲良くなるわけだ。
 
 名前の由来はフランスの戦車。
 ギルドの面子は陸海空の兵器の名前にしようと画策していたのだが、本編でエーシェに突撃したり、ランポを頭突きで撃沈したりと、意外にピッタリなネーミングだったかも知れない。
 
能力値
 筋力:3 生命:4 精神:4 星光:4
 器用:7 敏捷:7 知性:5 魅力:6
 
属質
 盗賊/5レベル
 
特殊能力
 なし
特殊能力【用語】
 Talent。
 文字通り、人間が備える特殊な能力のこと。
 努力や修練で得られる力は、それがどれだけ特異であっても特殊能力とは呼ばれない。
 この世界の特殊能力は、幾ら努力や修練を積み重ねても得られない先天的なものを指す。

 特殊能力は「機能拡張型」と「新機能型」の二種に大別される。

 前者は、人間が備えている視力や聴力、筋肉といった基本機能が異常に発達したもの。
 後者は、基本機能以外の機能によるもの。

 前者はなんとなく想像つくだろうが、後者の説明は少々難しい。
 通常、人間に火を吹く機能は備わっていない。けれど、新機能型の特殊能力を持つ人間は、そういった人間には持ち得ない機能が備わった個体だということ。
 要するに突然変異のようなもので、人間という種の可能性と揺らぎが生み落とした超人類の試作品ともいえる存在。
 ちなみに、周囲から迫害されたりするのは、もっぱら新機能型の能力者だったりする。
 
 また、特殊能力には(優)(良)(可)の三段階の階級が設定されている。
 パラメータの五段階評価が小学校の通信簿だとしたら、こちらは大学の成績表か。
 
 言うまでもないだろうが、能力の階級が(優)に近いほど効果、精度、規模は強大になる。
 もっとも、大抵の能力者は(可)か(良)がほとんどであり、(優)の保有者は滅多にいない。
 割合で言えば一世紀に一人、二人生まれればいいほうとされる。
 


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