日記、ところにより妄想。
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子供AB「長老、長老~!」
長老「なんじゃね、子供たちよ」 子供A「長老。どうして、Ainsel Sagaには剣と刀の両方が使われてるの?」 子供B「武器って奴は、その地方の民族性、世界観、経済、技術、流通とその他諸々が色濃く反映されるから、同じ地域に剣と刀はまず誕生しないだろう……って、前に白武が自分で言ってたよ?」 長老「ふむ。では、少しばかり説明してやろうかのぅ……」 1.剣の時代 剣は歴史の古い武器であり、Ainsel Sagaの世界でも遥か神代から存在する。 物語の舞台となる大平原には、いくつかの部族が集落を成して生活しており、部族の中で最も剣と関わりが深いのがエリムと呼ばれる一族である。 エリは『鉄』を、ムは『民』を意味する古語であり、未だ青銅器が主流であった古代において、彼らは最も先進的な技術である「製鉄」を実用化し、戦闘を生業にしていた一族であった。 この時代は、まだ人間同士の戦争は皆無であり、エリムにとって大自然に潜む大型の昆虫や肉食獣が倒すべき敵であったという。 (Ainsel Saga RPGに登場した”エリム流剣術”が対人外用とされる所以である。余談だが、エリムは世界最古の職業軍人とも呼ばれ、外敵からフェルム『農耕の民』の田畑を守る代わりに食料などの支援を受けていた。それが王と騎士の主従関係の雛形になったとされる) エリムは様々な鉄製の武器を保有していたが、中でも、剣は刀身は60~70cm程度とやや短めで、幅が広く、肉厚なものを用いていた。 大型昆虫の高分子外殻を砕き、肉食獣の強靭な筋繊維を断裂させるためには、頑丈で重たくなければならない。それだけの重量の得物を振り回すには諸手でしっかりと構える必要があったため、柄は長めであった。 2.剣から刀へ 神代から数百年が過ぎ、古代へと時代は移る。 自然の驚異を駆逐し平原全土へと版図を広げた人間は、やがて土地や食料、財産を巡り、同族同士で争うようになった。 この時代にもエリムは存在し、戦闘を生業にしていることは変わらなかったが、戦う相手が人間に変わったことで剣の形状も変化していた。 人外に比べれば人間は脆い。剣は肉厚である必要がなくなり、振り回しやすいように刀身は薄く、細長いものに変わったいった。 軽くなったことで威力と耐久性は落ちたが、変わりに刀身に反りを持たせることで殺傷力を強化した。当時は、まだ鎧が革製のものが多く、斬撃武器は効果的だったのだ。 打つ武器から斬る武器への変化――刀の誕生である。 人々の暮らしが集落から王国へ変化し、エリムが軍人に名前を変えても、暫く刀は一般的な装備だった。 刀が廃れ始めたのは、王家が権力を持ち始めてからである。 3.再び剣の時代へ そして、現在。 王族が強い権力を持ち、諸侯が軍事力を保有することを禁止したことで国家は常備軍を手に入れた。 しかし、兵のそれぞれに充分な量と質の防具を支給することは経済的に難しい。末端の兵になればなるほど、質素で簡略的な防具になってしまう。 そこで注目されたのが、楯である。 楯は安価で信頼性も高い。まともな鎧が支給されない一般兵にとって、楯は最も重要な防具になった。 軍の戦闘は楯ありき。故に、剣も楯に合わせた変化が求められたのである。 楯を保持して戦うために、これまでの諸手から片手へと切り替わった。また、斬ったり薙いだりするよりも楯の隙間から突き刺すように使うことが多くなったため、反りを正し、直刀の諸刃作りに変化した。 即ち、(冶金技術の向上で軽く、細く、丈夫になったものの)神代の剣の形状へと回帰したのである。 物語の舞台となる現代では、上記のような理由で剣が主流である。 とはいえ、刀も完全に廃れたわけでなく、鎧を身に着けない平時での戦闘に従事する者や、古流剣術の使い手が愛用している。 長老「――かくして、この世界には剣と刀の二種類が同時に存在するようになったのじゃよ。ふがふが」 子供A「長老。この設定、かなり苦しいと思います」 子供B「古代の時代に作れたであろう鎖帷子に斬撃はあまり効果ないよね……」 長老「言ってくれるな。これが専門家でもない若造の限界じゃて。ふぉっふぉっふぉ」 ちょっと現実逃避してみました☆ PR
無題
日本男児たるもの、誰しもが一度は刀に憧れるはず。
そして、無理やりにでも作中に登場させたいというその気持ちはすごくわかります。 僕も、どうにかして刀を作中で登場できないか検討しているんですが、どうしても整合性の取れた設定が思いつかなくて。
無題
世界観なんてものはよほど専門的な勉強をしない限り穴だらけであって、あとはもうキャラクターバリエーションだと割り切って諦観するしかないですよね。
ちなみに、今回はほぼオフィシャル設定です。 まあなんだ。この世界は何らかの不自然があっても、とりあえず他星系からの流出技術だから!と言い張ればいいのでw
無題
えーい、そういうことはリアルで話せばよろし!
リアル討論会はまだかー! 更級神が碧さんを呼べとお怒りじゃぞーw |
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1985/12/07
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F県に棲息するナマモノ。
創作家になれるよう、亀の歩みで成長中。
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