日記、ところにより妄想。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
むかしむかし。
生まれたばかりの世界は真っ白で、空にも、海にも、大地にも、色はありませんでした。 それではあまりにも味気ないので、神様はクレヨンで世界に色をつけることにしました。 空は水色のクレヨンで。 海は青のクレヨンで。 大地は緑のクレヨンで。 神様は世界を鮮やかに染め上げていきます。 クレヨンたちは小さくなってしまいましたが、おかげで世界は色とりどり。 とってもきれいになりました。 しかし、クレヨンケースにひとつだけ。 白いクレヨンだけが長いまま残っています。 神様は白いクレヨンをほとんど使わなかったのです。 「神様はどうして僕を使ってくれないんだろう?」 白いクレヨンはそれが不満でした。 水色や、青や、緑はあんなにいっぱい使ったのに。 白いクレヨンは、雲や、雪や、ソフトクリームを塗る時にしか、使われなかったのです。 「神様、神様。神様はいつ僕を使ってくれるの? 僕は何のためにあるの?」 白いクレヨンが神様にそう尋ねると、神様は優しく答えました。 「お前はね、世界を白紙に戻す時に使うんだよ」 白いクレヨンは、自分にも使い時があるとわかって、ほっとします。 はやく、その時がこないかな! 今日も、白いクレヨンは、ケースの中でそわそわしています。 なんとなく思いついたSS。 ……SSでもないか。なんだろう。落書き? 白紙にしてしまいたいことって、山ほどありますよね。 「白いクレヨン」。僕も欲しいくらいだ。 PR |
カレンダー
最新コメント
[10/27 白武士道]
[10/26 上村]
[11/22 MariahSharpe]
[09/20 白武士道]
[09/19 上村]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
白武士道
年齢:
38
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/12/07
趣味:
絵画、読書、小説執筆
自己紹介:
F県に棲息するナマモノ。
創作家になれるよう、亀の歩みで成長中。
ブログ内検索
|