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日記、ところにより妄想。
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心理学用語の一つに、「現状維持バイアス」というものがある。

大きな変化を避け、現状を維持したくなるという心理作用のことだ。要するに、「何か新しいことをやったほうがいいよね。でも……」という、「でも」の部分だ。日本人は特にこの傾向が強いらしい。

日本人に多いというのは、なんとなくわかる。だって、白武がそうだもの。周囲の評価はどうか知りませんが、僕は自分で自分のことを「ザ・日本人」だと思っています。

「食べ物がなくなれば食べ物があるところに行けばいいや」と考え、それを実行できた大陸の人々と違い、日本は島国だ。四方を海に囲まれ、そこから逃げ出すことができなかった日本人は、基本的に「どんなに苦しくてもこの土地でやっていくしかない」というシビアな現実の中で生きてきた。言い換えれば忍耐力だ。先祖崇拝という信仰があるし、先祖代々の土地を大切にする。この土地で苦労してきた先人の思いを無駄にしたくないからでしょう。それが積み重なって伝統というものが生まれ、世界に類を見ない「歴史上、一度も滅んだことのない王朝」になったわけですよ。

そんな民族だからか往々にして楽よりも苦を是とする。寝ずに勉強したことをアピールし、仕事が忙しいと「俺、働いているなぁ」と誇りに思う。

現状維持バイアスが悪いわけではないとは思う。変化する必要がないのに変化するのは無駄だからだ。その状態が一番安定しているのなら、あえて不安定な状態に戻す必要はない。問題は、現状維持バイアスが強すぎると変化をしなければならない時に変化できないことだ。

現状を維持するというのは、現代においては不利益しか生まないそうだ。その例えとして、ビジネスではよく「茹でガエルの法則」が挙げられる。

茹でガエルというのはあれだ。熱湯にカエルをぶちこむとびっくりしてすぐに逃げるが、水をゆっくり加熱していくと、カエルは水温の変化に気づけず、そのまま茹で死んでしまうというやつ(余談だが、これは科学的には否定されている)。

要するに、現状を維持することに執着しすぎると、本当のリスクを感知できなくなって、取り返しがつかなくなるよ、という話。

――って、理屈はわかるんだけどね!

人間、本質をホイホイ変えられるかって話ですよ。ビジネスのために生きてるんじゃねえよ、こっちはよぉ。是か非かはさておいて、仕事において変化を求めすぎる人間はぶっちゃけ忍耐力がなさすぎると思う。もっかい言います、是か非はさておいて。

非効率的な現状を続ける意味はない。より効率的な方法を模索した方がいいのではないのか。とは仕事場で上司がよくのたまう言葉である。うん。正論だ。認めよう。その通りだ。悔しい。反論できない。

でも、それを全て容認してしまうと駄目な気がするんだ。

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