日記、ところにより妄想。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「――〈巨大化〉。文字通り、対象の質量を増加させる呪文だね。次元渡りが使う、最も初歩的な呪文の一つだ」
一枚のカード……絵札の形状を取っているだけで、魔導書数冊に匹敵する膨大な情報量を収納した……を持った私に、黒猫が話しかける。 物体の体積の増減、本質の変容は、魔法の基本的なイメージだ。 例えば、一寸法師の打ち出の小槌。シンデレラのかぼちゃの馬車。あとは…何があるかな。 「うまくコントロールすれば、あらゆる物体に適応される。質量とエネルギーの関わりが深いこの次元では、特に有用な呪文となるはずだ。早めに回収できて行幸だったね」 「もし、コントロールできなかったら?」 「はは。その時は、昨日みたいになるだけさ」 ビル街での怪獣大決戦か……思い出だすだけで頭が痛くなる。 しかし、先日の件で、この呪文が生物にも非生物にも効果があることは証明済みだ。 あとは、こいつの言う通り、うまく制御できるか否か。 「つまり、きちんとコントロールさえできれば、私の胸も、念願のBカップになるってことだね!」 「呪文を使ってやることがそれなのか!? しかも、せっかく巨大化できるというのに、それくらいでいいんだ!?」 「うっさいな! 世の中の男子が考えている以上に、Bカップは残念なんかじゃないんだぞー! いざゆけ、私の想い! 私の胸に〈巨大化〉!」 コントロールは成功した。 ああ、ブラの締め付けがきつい。これが、はちきれんばかりの乳というやつか。少し苦しいけど、その束縛感のなんと心地よいことか。 黒猫の言うとおり、私には魔法の才というのがあるのだろう。 かくして、〈巨大化〉の呪文式は暴走することなく処理され、ささやかだが、確固たる重みを私の胸にもたらしたのだ。 ……三分だけ。 「言い忘れてたけど、それ、即応魔法(インスタント)だから効果短いよ?」 もっと早く言え。 魔法少女あゆみ。20!4年、新連載開始。 PR
無題
健一「良いからあゆみちゃん、その空虚への扉を捨てるんだ!」
無題
かくして、〈空虚への扉〉は開かれり。
すべては我が主、ニコル・ボーラス様の意のままに。 なーんて、ちょっと真面目な話も書いてみたいぬぇ。 |
カレンダー
最新コメント
[10/27 白武士道]
[10/26 上村]
[11/22 MariahSharpe]
[09/20 白武士道]
[09/19 上村]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
白武士道
年齢:
38
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/12/07
趣味:
絵画、読書、小説執筆
自己紹介:
F県に棲息するナマモノ。
創作家になれるよう、亀の歩みで成長中。
ブログ内検索
|