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日記、ところにより妄想。
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天眼【能力】
 てんげん。
 惑星感応能力。簡潔に言えば、星と情報を共有する異能のこと。
 五感のいずれにも属さず、それらを統合した第六の感覚。
 そう考えると「眼」という表現は不適切であるが、
「人間の感覚情報の七割は視覚が占めている」ということと、
「眼の形状は惑星と同じ球体である」という個人的な思想に由来して、敢えて使用している。
 この世界において、瞳とは、星の力を色濃く反映する媒体なのだろう。
 
 天眼保有者は星と精神を同調することで、世界を俯瞰する視点を獲得する。
 例えば、可視光線以外の電磁波。気圧の変動。分子の運動量――
 通常の人間の感覚では決して知覚することができない環境情報を数値化し、それを脳内で有機的に組み合わせることで、あたかも、全てを見通すような超視覚が可能になるのだ。
 
 ぶっちゃけ、どういうことができるかと言うと。
 一寸先も見えぬ真っ暗闇の空間で、少し離れた場所に石が転がっていると仮定して。
 その形状、色彩、質感、重量といった細やかなディテイルを、一切の五感に因らず把握することができるようになる。
 世界の構造を理解する眼、とも言えるかも知れない。

 それを応用した危険感知、未来予測が天眼保有者の真髄。
 言わば、白武流ニュータイプ。見える、私にも敵が見えるぞ!
 
 その効果範囲は脳の情報処理能力に比例する。
 情報の供給量を増大させ、一時的に精度を高めることも可能だが、その分、脳にかかる負荷は膨大なものになり、最悪の場合は廃人になるとか。
 
 優れた保有者は環境情報だけでなく、星の意思、感情さえも読み取るらしい。

 裏設定。天眼の保有者の瞳は、例外なく空色をしている。
 空色は星の色。それを刻まれたということは、数ある超視力の中でも、世界との結びつきが最も強いことの証左である。
 前にどこかでも書いたが、空色の瞳は地球の隠喩表現なのだ。

 元ネタは仏語の五眼が一、天眼。ただし、内容は別物。
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